top of page
静かなデスク
静かなデスク

整体コラム

レビュー(施術の感想)をはじめ、

症状別の症例や施術内容、運動指導について

伝えたいこと、覚えておきたいことを

コラムにしてみました。

「情報が溢れるSNSの弊害」


腰痛、肩こり、首の痛みを解消するためのエクササイズ・ケア動画をSNSで見ない日はありません。


さらに花粉症、アレルギー、頭痛などといった症状まで解決する方法が紹介されています。


便利過ぎる時代になりましたし、逆に沢山ありすぎてどれをやったらいいのか分からない状況になってしまうなんてことも・・・。


YouTubeで「腰痛 ストレッチ」と検索すればいくらでも出てきます。


色々試してもあなたの症状が改善しない、もしくは再発してしまうのはなぜか?


【不調の原因と手段(ケアや運動内容)がマッチしていない】


具体的に車のメンテナンスを例にしてみましょう。


長距離を走り続けて、動かなくなった車があります。


エンジンはボロボロ、タイヤもパンクしている、アクセル・ブレーキも効かない。


整備士がエンジンを交換して、アクセルとブレーキを修理しましたが走りません。


そりゃタイヤがパンクしたままだから当たり前だろ。と思いますよね。


早くタイヤを交換した方がいいというのは、自動車がどうやって動くのかという理屈を知っていたら何となく察しがつきますよね。



人間の場合はどうでしょう?


自分の身体のことって自分自身で分からないことの方が多いかと思います。


ましてや細かい専門的な内容であればらなおさら。


こんな時に人間の身体の原理原則を知っているセラピストが必要な運動をチョイスしてくれると助かるわけです。


動画からパッケージ化された内容からHOW TO(手段)は手に入ります。


しかし、あなたの身体にとって本当にベストな方法なのかは分かりません。


人の身体は車みたいに部品を入れ替えてOK!みたいに単純でもないですしね。


僕も患者さんの動きを観察し、触診などの検査で身体を診ていくことで少しずつやるべきことを探りながらの臨床を行っています。


ここを施術して、ここの運動を行って・・・こんな身体の癖がありそうだから注意する点はここだな・・・みたいな感じの考えを頭の中でグルグルと巡らせます。


ですが、これってセラピストのエゴなのかもしれません。


ここがこうだからこうだろ!・・・と強い意図やエゴをもったまま施術をしたり、運動指導をするのはあまり良くないのです。


身体の意志を無視して押さえつけてしまうことにも繋がってしまうので・・・。


どんなに考えてもそれを患者さんに上手く伝わらなければすべてが水の泡になってしまいます。


患者さんありきの施術やセッションなわけですから本当に気を付けなければいけません。



患者さん自身に身体に対する意識を変えて欲しいという想いがあるのでつい熱くなりがちです。


一方的な施術で終わらないように・・・気を付けています。




さて、まとめますと。


これって動かした方がいい?

こんな感じで力を入れたほうがいい?

このフォームであっている?


よくわからない・・・そして、いつの間にか辞めちゃう。


せっかく身体を変えようと努力をしているのに辞めてしまうのは


とっても惜しいですよね!



HOW TO(やり方)だけを手に入れて終わりでは無く、


その手段を用いてどのようなゴール(身体の状態)を目指すべきかを明確にすることが先かもしれません。


人間の本来の動きを追及していく。


生物学的にどのような状態が好ましいのか。


どのように力を入れながら動くべきかを解剖学や身体機能学をベースに追及する。


やっていることはシンプルでありながらも、必要なものをしっかり習得する。


漠然とやるのではなく、身体を動かして身体で感じる。


理論的な理解が必要な時は極力、かみ砕いて説明する。


こんな運動療法を追及していきます。


身体の動きを追及することが、徒手での施術にも繋がります。


目的とするものを同じですからね。

閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示

痛いけど動かした方がいいのか?

腱鞘炎、ばね指、などと言った手首にまつわるトラブルを抱えた方は症状が長引いてしまう方が多いようです。 病院受診をしたときに、上記のような診断名が告げられた時に 「使い過ぎですね、安静にしてください」と言われることが多いのではないでしょうか?...

身体の使い方を知る目的

最近、患者さんに施術を行う中でとても大切だと感じるものがあります。 お互いに身体に対する理解や認識を共有することです。 こちらは触診を通して身体の状態を確認し、動きを観察して身体の「癖」を見つけ出します。 身体の状態を言語化して、伝えます。なるべく分かりやすく伝えることを心...

Comments


bottom of page