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静かなデスク
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整体コラム

レビュー(施術の感想)をはじめ、

症状別の症例や施術内容、運動指導について

伝えたいこと、覚えておきたいことを

コラムにしてみました。

自律神経が乱れるってなに?

更新日:5月3日


身体が楽になるにはどうすればいいのか?


筋肉の緊張を落として、リラックスしてもらう。


「硬くなっている部分を緩める」


これほどシンプルであり、かつ難解なものはありません。


なぜなら、硬くなってしまっている「原因」や「部位」を突き止めなくてはいけません。


筋肉が硬くなるには何かしらの理由があります。


①他の弱くなっている筋肉の働きをカバーするため


②特定の筋肉のみを使うような癖が身体についている


③自律神経や内臓の正常な働きが妨げられている


①と②は何となくイメージがつきますが、③はどのようなことか?



ある患者さんを一例に説明していきます。


息苦しさや動悸、胃のむかつきが気になる女性が来院されていました。


ちょうど40代半ばで自律神経の不調や更年期症状ではないかと心配されていました。


自律神経の活動は0か100ではなく、交感神経と副交感神経がお互いに環境に適応するた


めに共同作業を行っています。


通常は活動している日中は交感神経が優位になりやすいです。


身体を動かすために心臓が血液を全身に送り出すために心拍数を一定に保ちながら、力強く拍動しています。


逆に夜間は副交感神経が優位に働きやすく、リラックスする方向へ身体がシフトします。


心臓がゆっくりと動き、気管(空気の通り道)が縮まったり、内臓は消化活動や排せつ機能を促したりといった機能が発揮されます。


就寝時や食事中には副交感神経が優位に働いてくれた方が良いのですが、仕事中など活動的に動いているときに困りますよね。


身体を動かすときは手足の筋肉に血液を送りたいのに、心臓がゆっくりしか動いてくれなかったり、内臓に血液が集中すると効率的に身体に動かすことが難しい状況となります。


胃に食べ物が入っていないのに消化作用のある胃液が沢山分泌されるとどうなるでしょうか?いわゆる、「胃酸過多」や「逆流性食道炎」といった症状が引き起こされるかもしれません。


必要なタイミングで最適な身体の働きが発揮されない状態が起きる。


生理的な身体機能に反する状況、これをストレスと私は考えます。


ある程度、元気な方であれば無理が効くのかもしれません。


しかし、限界を迎えると身体は壊れます。


人の身体はとてもうまくできていて、内臓と筋肉を天秤にかけた時に内臓を優先的に守ります。


それは内臓機能の損失は命に直結するからです。


胃、肺や気管支、心臓に負担が生じている場合は内臓を保護するために周囲の筋肉への血流を制限します。


これは手先にある細い血管を収縮させて身体の中央に血液を集中させるということです。


余談ですが、女性の慢性的な冷え性はこういったものが原因であることも考えられます。


こうして、身体のあちこちの筋肉が緊張した状態が作られて慢性的な肩こり、腰痛、倦怠感が生み出されるということです。



ちょっと難しい話になってしまいましたが、身体の内部の乱れをカバーするために筋肉がある意味犠牲者になってしまったということです。


筋肉をいくら揉んでも治らないケースはこの辺の考え方が必要ではないかと私が思います。


自律神経を整えるということは筋肉や関節だけではなく内臓、神経の状態を調整する必要があるということです。


オステオパシーは表面的な症状ではなく、身体のメカニズムそのものを見ます。


目に見える症状(病気)に着目するのではなく、あなたの身体を見るということです。


症状を改善するヒントはあなたの身体の中にしかありませんから。


それを探して、あなたに伝えて、一緒に身体を良くしていくお手伝いをさせてください。

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